ヴィクトリアン
まれに耳にする単語と思いますが、
「ヴィクトリアン」とは、なんでしょうか?
ヴィクトリアンとは時代・時期
最初に答えを言ってしまうと、実は時代・時期の名前なんです。
具体的に言うと、イギリスのヴィクトリア女王が在位(1837年~1901年)していた時代の名前であり、
この時期の「様式・スタイル」をそう呼ぶことも多いです。
(同じような有名な時期で、他にもジョージアンやエドワーディアンと呼ばれる時期がありますが、
これはまた別の機会に。)
さて、話をヴィクトリアンに戻しましょう。
ヴィクトリアンはとても有名な言葉です。おそらく、イギリスに興味の無い人でも聞いたことがあるかもしれません。
しかし、なぜヴィクトリアンという言葉は有名なのでしょうか?
それはヴィクトリア女王の時代がイギリス経済が絶頂を迎えた時代だったからです。
大規模な産業革命(産業革命それ自体はヴィクトリアンより前に起こっています。)が起こったことで
イギリスは世界最大の工業国となり、国民も裕福になり、絶頂期を迎えました。
また、ヴィクトリア女王は芸術家を支援したため、芸術も大きく発展しました。
これが「華麗で装飾的」で有名なヴィクトリアン様式となり、
現在でも様々な建造物・ジュエリー・衣類等が残っています。
ヴィクトリア女王とモーニングジュエリー
また、ヴィクトリア王女は夫のアルバート公の死後、深い悲しみのため彼女は残りの生涯全て喪に服するようになったそうです。
そのため、いつもモーニングジュエリー(葬儀の席に着用するジュエリー)を付ける様になり、イギリスでモーニングジュエリーがとても人気になりました。
イギリスにアンティークを買付けに行くとモーニングジュエリーを頻繁に見かけますが、人気の秘密はヴィクトリア女王が元だったんですかね?!
こういった時代だったので、ヴィクトリアンは世界中で認知されている言葉・時代なのです。